「戦後日本の平和に最も貢献したのは?」3択設問で「憲法9条」が最多
『毎日新聞』(8/14)は、戦後70年の節目に行った世論調査(1,015人回答)で、次のような設問を行った。
今回の調査では、戦後日本の平和に最も貢献したのは何かを三つの選択肢から選んでもらった。その結果、「憲法9条」が49%で最も多く、「日米同盟」28%、「自衛隊」7%の順になった。自民党などには「憲法守って国滅ぶ」という主張が少なくないが、戦後70年の歩みの中で、9条への世論の信頼は厚いといえる。
しかし、安倍内閣の支持層でみると「日米同盟」(47%)が「憲法9条」(26%)を上回る。自民支持層でも「日米同盟」(43%)が「憲法9条」(31%)より多い。
内閣支持層に日米同盟重視派が多いことは、安保関連法案への賛否とも関係している。7月の前回調査で法案に「反対」との回答は62%に上ったが、内閣支持層に限ると、逆に「賛成」が66%だった。
これに対し、内閣不支持層では「憲法9条」が67%に上り、「日米同盟」は16%にとどまった。民主支持層の6割、共産支持層では8割が「憲法9条」を挙げた。

(中略)憲法9条が戦後日本の平和に最も貢献したと考える層では、近い将来の戦争を「あると思う」が33%、「ないと思う」が57%。日米同盟が最も貢献したと考える層では、「ないと思う」が74%に達し、「あると思う」は20%だった。
この結果は、安保関連法案の成立によって他国の戦争に巻き込まれるか、それとも抑止力が高まるかというとらえ方の違いとも関係しているようだ。安倍首相は9日、長崎市での記者会見で「今回の(安保)法制によって日米同盟が完全に機能する。紛争を未然に防ぐ力はさらに高まる」と述べている。
今回の調査では、戦後日本の平和に最も貢献したのは何かを三つの選択肢から選んでもらった。その結果、「憲法9条」が49%で最も多く、「日米同盟」28%、「自衛隊」7%の順になった。自民党などには「憲法守って国滅ぶ」という主張が少なくないが、戦後70年の歩みの中で、9条への世論の信頼は厚いといえる。
しかし、安倍内閣の支持層でみると「日米同盟」(47%)が「憲法9条」(26%)を上回る。自民支持層でも「日米同盟」(43%)が「憲法9条」(31%)より多い。
内閣支持層に日米同盟重視派が多いことは、安保関連法案への賛否とも関係している。7月の前回調査で法案に「反対」との回答は62%に上ったが、内閣支持層に限ると、逆に「賛成」が66%だった。
これに対し、内閣不支持層では「憲法9条」が67%に上り、「日米同盟」は16%にとどまった。民主支持層の6割、共産支持層では8割が「憲法9条」を挙げた。

(中略)憲法9条が戦後日本の平和に最も貢献したと考える層では、近い将来の戦争を「あると思う」が33%、「ないと思う」が57%。日米同盟が最も貢献したと考える層では、「ないと思う」が74%に達し、「あると思う」は20%だった。
この結果は、安保関連法案の成立によって他国の戦争に巻き込まれるか、それとも抑止力が高まるかというとらえ方の違いとも関係しているようだ。安倍首相は9日、長崎市での記者会見で「今回の(安保)法制によって日米同盟が完全に機能する。紛争を未然に防ぐ力はさらに高まる」と述べている。
8月の世論調査、内閣不支持が多数、「安保法案の今国会成立反対・慎重」が60%超
世論調査で、安倍内閣不支持が支持を逆転、
安倍内閣の支持率は、衆院での安保法案審議が進むにつれ、6月初め頃から低下が目立ち、7月には不支持が支持を逆転する調査も出始めました。8月前半にはほとんどの調査で不支持が多数になり、支持率も30%台まで下がり、「イエローカード」状態になりました。

これに危機感をもった安倍内閣は、辺野古基地建設を一時中断して沖縄県側と協議を開始し、また「戦後70年談話」で安倍首相が頑強に抵抗していた「お詫び」の文言を入れるなど、世論対策を優先し、人気挽回を図りました。
その結果でしょうか?8月14日以後の調査では、支持率は40%台に持ち直しましたが、5つの調査中3つでは引き続き「不支持が多数」となっています。安倍首相を露骨に応援する「産経」の調査でも不支持が多数、「読売」では支持・不支持が同率でした。
「安保法案の今国会成立方針への賛否」では、引き続き「反対・慎重」が多数(60%以上)でした。

安倍首相の「戦後70年談話」については、「未来志向」を売りものに、極めて長文の談話となった。「歴代内閣の方針を引き続き維持する」と言い、「侵略」「植民地支配」「反省」「おわび」の文言をちりばめたが、一番肝腎の安倍首相の姿勢が不明確であり、良く分からないものになった。そのため、世論調査も、おおむね「評価する(40%)」「評価しない(30%)」「分からない(30%)」という評価の定まらない結果となった。

安倍内閣の支持率は、衆院での安保法案審議が進むにつれ、6月初め頃から低下が目立ち、7月には不支持が支持を逆転する調査も出始めました。8月前半にはほとんどの調査で不支持が多数になり、支持率も30%台まで下がり、「イエローカード」状態になりました。

これに危機感をもった安倍内閣は、辺野古基地建設を一時中断して沖縄県側と協議を開始し、また「戦後70年談話」で安倍首相が頑強に抵抗していた「お詫び」の文言を入れるなど、世論対策を優先し、人気挽回を図りました。
その結果でしょうか?8月14日以後の調査では、支持率は40%台に持ち直しましたが、5つの調査中3つでは引き続き「不支持が多数」となっています。安倍首相を露骨に応援する「産経」の調査でも不支持が多数、「読売」では支持・不支持が同率でした。
「安保法案の今国会成立方針への賛否」では、引き続き「反対・慎重」が多数(60%以上)でした。

安倍首相の「戦後70年談話」については、「未来志向」を売りものに、極めて長文の談話となった。「歴代内閣の方針を引き続き維持する」と言い、「侵略」「植民地支配」「反省」「おわび」の文言をちりばめたが、一番肝腎の安倍首相の姿勢が不明確であり、良く分からないものになった。そのため、世論調査も、おおむね「評価する(40%)」「評価しない(30%)」「分からない(30%)」という評価の定まらない結果となった。

「9条の『平和主義』を大切にする政治の実現を」県民アピールの会が記者発表
8月11日、「三重県民のみなさまへ 日本国憲法の危機を憂う心を一つにし、9条の『平和主義』を大切にする政治の実現を求めましょう」(以下「県民アピール」と略称)を同会よびかけ人が発表しました。

以下は、『朝日・三重版』(8月12日)の記事です。
参議院で審議中の安全保障関連法案に反対し、憲法9条を大切にする政治の実現を求めるため、県内在住の宗教家や学者らが11日、「県民アピールの会」を立ち上げた。賛同者や寄付金を募り、安保関連法案への反対を訴えていくという。
立ち上げ会見に臨んだ会の代表で、真宗高田派前法主、常磐井鸞猷(らんゆう)さん(82)は「憲法を守るのは使命であり、全国の人とも肩を組んでがんばりたい」と語った。安倍首相が広島、長崎の式典で語ったあいさつについては、「非核三原則も本当は言いたくないのだろう。そんな思いが伝わってくるのは情けないことだ」と話した。
アピールの会は、柏木はるみ元津市議や、四日市大の北島義信名誉教授、高田短大の栗原広海学長ら、県内在住の20人が呼びかけ人となった。ブログ(http://mieapill.blog.fc2.com/ )で情報発信をし、広く賛同者を募っていく。

以下は、『朝日・三重版』(8月12日)の記事です。
参議院で審議中の安全保障関連法案に反対し、憲法9条を大切にする政治の実現を求めるため、県内在住の宗教家や学者らが11日、「県民アピールの会」を立ち上げた。賛同者や寄付金を募り、安保関連法案への反対を訴えていくという。
立ち上げ会見に臨んだ会の代表で、真宗高田派前法主、常磐井鸞猷(らんゆう)さん(82)は「憲法を守るのは使命であり、全国の人とも肩を組んでがんばりたい」と語った。安倍首相が広島、長崎の式典で語ったあいさつについては、「非核三原則も本当は言いたくないのだろう。そんな思いが伝わってくるのは情けないことだ」と話した。
アピールの会は、柏木はるみ元津市議や、四日市大の北島義信名誉教授、高田短大の栗原広海学長ら、県内在住の20人が呼びかけ人となった。ブログ(http://mieapill.blog.fc2.com/ )で情報発信をし、広く賛同者を募っていく。
続 京大有志の会声明(こども版)!
前のブログで紹介した「自由と平和のための京大有志の会」声明の「こども版」も大評判になっています。
わたしの『やめて』
くにと くにの けんかを せんそうと いいます
せんそうは 「ぼくが ころされないように さきに ころすんだ」
という だれかの いいわけで はじまります
せんそうは ひとごろしの どうぐを うる おみせを もうけさせます
せんそうは はじまると だれにも とめられません
せんそうは はじめるのは かんたんだけど おわるのは むずかしい
せんそうは へいたいさんも おとしよりも こどもも くるしめます
せんそうは てや あしを ちぎり こころも ひきさきます
わたしの こころは わたしのもの
だれかに あやつられたくない
わたしの いのちは わたしのもの
だれかの どうぐに なりたくない
うみが ひろいのは ひとをころす きちを つくるためじゃない
そらが たかいのは ひとをころす ひこうきが とぶためじゃない
げんこつで ひとを きずつけて えらそうに いばっているよりも
こころを はたらかせて きずつけられた ひとを はげましたい
がっこうで まなぶのは ひとごろしの どうぐを つくるためじゃない
がっこうで まなぶのは おかねもうけの ためじゃない
がっこうで まなぶのは だれかの いいなりに なるためじゃない
じぶんや みんなの いのちを だいじにして
いつも すきなことを かんがえたり おはなししたり したい
でも せんそうは それを じゃまするんだ
だから
せんそうを はじめようとする ひとたちに
わたしは おおきなこえで 「やめて」 というんだ
じゆうと へいわの ための きょうだい ゆうしの かい
わたしの『やめて』
くにと くにの けんかを せんそうと いいます
せんそうは 「ぼくが ころされないように さきに ころすんだ」
という だれかの いいわけで はじまります
せんそうは ひとごろしの どうぐを うる おみせを もうけさせます
せんそうは はじまると だれにも とめられません
せんそうは はじめるのは かんたんだけど おわるのは むずかしい
せんそうは へいたいさんも おとしよりも こどもも くるしめます
せんそうは てや あしを ちぎり こころも ひきさきます
わたしの こころは わたしのもの
だれかに あやつられたくない
わたしの いのちは わたしのもの
だれかの どうぐに なりたくない
うみが ひろいのは ひとをころす きちを つくるためじゃない
そらが たかいのは ひとをころす ひこうきが とぶためじゃない
げんこつで ひとを きずつけて えらそうに いばっているよりも
こころを はたらかせて きずつけられた ひとを はげましたい
がっこうで まなぶのは ひとごろしの どうぐを つくるためじゃない
がっこうで まなぶのは おかねもうけの ためじゃない
がっこうで まなぶのは だれかの いいなりに なるためじゃない
じぶんや みんなの いのちを だいじにして
いつも すきなことを かんがえたり おはなししたり したい
でも せんそうは それを じゃまするんだ
だから
せんそうを はじめようとする ひとたちに
わたしは おおきなこえで 「やめて」 というんだ
じゆうと へいわの ための きょうだい ゆうしの かい